初節句とはその名のとおり、子どもが生まれて初めて迎える節句のこと。お宮参りのように生まれてから決まった日(31日目(男の子)、32日目(女の子))に行うものでもないので。生まれてきた時期により初節句時の月齢の差が出ます。
例えば12月に生まれた女の子であれば3ヵ月前後で節句の月を迎えますが、4月に生まれた場合は1年先になるわけです。
ただし、生まれてすぐなどの場合(生後1ヶ月以内)は翌年でもかまいません。また、各ご家庭での判断にもよりますが、赤ちゃんが生まれて数ヶ月の場合(1月生まれの女の子etc)は翌年にされる場合も多いようです。
かつては、初節句での雛人形や武者人形などの飾りは、母方の実家から贈るという慣わしがありました。しかし、現代では飾り物も高価になり、母方だけでは金銭的にも負担が大きくなったので、片方だけで全てをまかなうのは難しくなっています。
ですから、最近では両家が話し合ってそれぞれ分担する場合が多いようです。
また、実際に贈ってみたら、住宅事情により飾る場所が無いなんてこともありますので、事前の相談は大事!
最近の飾りは、ガラスケースに入ったものやサイドボードに置けるものなど、住宅事情を考えたものも多く出ています。
また、場合によっては品物よりも現金や商品券を贈るほうがよい場合もあります。
女の子の場合、雛人形を増やしていくとよいという説もあるので揃っていない人形や飾りを贈ってもいいでしょう。地方によっては、次女から市松人形を贈る習慣を持つところもあります。男の子の場合、兜や武者人形などまだ揃っていないものを贈ることも。しかし、五月人形の場合は雛人形のように増やさないのが普通です。各地方での習慣によってもかわるので、近くの人形店などに問い合わせてみましょう。
けれども、子供の成長を願う気持ちであれば、形にするのは何でもかまいません。両親の希望のものを贈ったり、現金でもいいでしょう。